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2008年03月28日

Vosne Romanee 1er Cru Clos des Reas (Domaine Michel Gros 2003)

通信販売で、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村のワインを一本購入した。

ミシェル・グロさんという人が作ったワインです。

場所の確認からすると、ブルゴーニュ地方というのは、フランスのちょっと真ん中より東にあります。このブルゴーニュはいくつかの地区に分かれていますが、ヴォーヌ・ロマネ村は、コート・ド・ニュイ(Cote de Nuits)にある村だそうです。このヴォーヌ・ロマネ村、あのロマネ・コンティもここで作られています。


(左図−フランス、  右図−ブルゴーニュ地方)
france.gif9-bourg-map.gif

ヴォーヌ・ロマネ村は、この地図のNo.9の村ですが、そもそもこのブルゴーニュ地方は、ブドウ畑が東向きのなだらかな斜面に帯状に続き、200メートル近い高低差があるそうです。

(地図−コート・ド・ニュイ(Cote de Nuits))

9-bourg-nuits-map1.gif


この標高に関しては、低すぎると栄養分がたまりすぎ、良質の葡萄が育てにくい。しかし、高すぎると気温が低くなりすぎる為、だめだとか・・・。

なんで、そんなとこで葡萄そだてているんだか・・・・まあ、複雑に要素が絡み合っているそうで、なんとまあ贅沢な葡萄でしょうか。


ブルゴーニュでは、ピノ・ノワールという葡萄種が中心になります。この葡萄、フルーティーなのですが、土壌の条件で味が大きく変わるという贅沢葡萄だとか。

複雑な地質や作業の細分化から、ここのワインは他国のピノ・ノワール種のワインに比べて、ヴィンテージ差も大きく、その不安定な品質は悩みの種で、偉大な畑を持ちながら、それに見合うワインを生み出せない生産者も多いといいます。

DRC(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)社は、常に最高品質を保ってきたことで、この名を不動なものにしたらしい。すごいですね、ロマネ・コンティ

フランスのワイン銘醸地の双璧であるボルドーとブルゴーニュにおいて、ヴォーヌ・ロマネ村は、ボルドーのポイヤック村(そのうち、ここのワインも買ってみよ)に喩えられるそうです。まだ、ボイヤック村について勉強してませんが・・・・。このヴォーヌ・ロマネ村には、約105haあり、14の一級畑(Premier Cru)と8の特級畑(Grand Cru)がありまーす。

ヴォーヌ・ロマネ村の中で、今回買ったワインが作られている一級畑(Premier Cru)クロ・デ・レアは、一番東の方で国道74号線に近く、標高も250m以下の比較的低い立地にあるので、一見立地だけで見れば厳しい場所ということになりますが、そこは作り手のミシェル・グロの手によりうまく仕上げられているということになるのでしょうね。


そもそも、このブルゴーニュ地方は、小規模な単位でワインが作られていることが、ボルドーと比較したときの特徴だそうで、フランス革命後、国家に没収された土地が農民に分割して与えられ(ボルドーでは貴族が買い戻した)、その後親子兄弟で畑を相続していくうちに更に細分化が進んだようです。

出荷まで一貫して行う生産者(Domaine)もいる一方、栽培・醸造だけで瓶詰めは行っていない生産者も多いそうです。この場合、ネゴシアン(Negociant)と呼ばれるワイン商人が樽のまま買い付けて、同じ畑の他のワインとブレンドして出荷するそうです。

逆に、細分化されたブルゴーニュにおいて、ひとつの畑をすべて所有するケースを、モノポールと呼び、作り手の個性が色濃くでるのが特徴だとか。

うんちくも疲れるので、続きは飲んだときに・・・・。


2008年03月23日

Domaine Roger Perrin Chateauneuf-Du-Pape(2004)

perrinpape_label.jpg

今日は、以前友人にもらったワインをあけた。フランスワインで、産地は南フランスのコート デュ ローヌ地方、シャトーヌフ デユ パプ。

昔、学生の時にマルセイユで生牡蠣を食べた後、プロバンス地方のワイン畑を見ようと思って小一時間ほど電車に乗って、ぶらぶらしたのが、今思えば、このコート デュ ローヌ辺りだったように記憶している。

あの時は、ガイド本も何もなくぶらぶら2時間ほど歩いて帰ってきた。覚えているのは、まぶしいばかりの太陽の光くらいで、後は一面緑の(葡萄畑だったかどうか覚えていないけど・・・)畑だった。

当時、プロバンス地方という名前が一種のブームになっていたのだろうか、この辺りをぶらぶら散策した。今でも記憶にかすかに残っているのは、やはりそれなりのエリアなのだろう。

シャトーヌフ デユ パプは1300年くらいから、ワインつくりをはじめたらしい。

ちょっとこの村について調べてみた。

cnp.jpg
[所在] シャトーヌフ・デュ・パプ村 Chateauneuf-du-Pape
[面積] 約3,300ha
[有名な造り手]
シャトー・ド・ボーカステル(70ha)、
ル・ヴュー・ドンジョン(13.21ha)、
シャトー・ラヤス(15ha)、
レ・カイユ(アンドレ・ブリュネル)(23.37ha)、
シャプティエ(30ha)、
ドメーヌ・クロ・デュ・カイユ(7.11ha)、
シャトー・ラ・ネルト(90ha)、
[特徴]
フランスで最も早くAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ-生産地のこと、地区名だったり、村名だったり、畑名だったり、有名なやつほど限定的)に制定されたワインの一つ(1936年5月15日)。名前の由来は当時の教皇ヨハネス22世がこの地に別荘をつくったことによる。当時ローマ教皇庁は近くのアヴィニョンに置かれていた。シャトーヌフ・デュ・パプの直訳は教皇(パプ)の新しい(ヌフ)館(シャトー)。

一つのアペラシオンで13品種のセパージュ(ぶどう品種)が認められているらしいが、この地方のワインはこれを混ぜてワインを作る(混醸)らしく、ソムリエ泣かせという話である。

この地域の考え方として、単一品種から複雑なワインを造るのが難しいと考えられているらしい。複数の品種から、より複雑でバランスの取れたワインが生まれると考え、多品種を栽培し、また品種の割合は数世紀にわたるワイン造りの経験によって自然に淘汰され、決まってきたこということで、気の長〜くなる話ですね。

この作り手のWebによると、葡萄の平均樹齢は60歳で、85%が樹齢20歳以上、100歳というものも現役で健在という。作り手のDomaine Roger PERRINは、家族経営の会社で、現在はロジェ・ペラン氏の息子リュック・ペラン夫婦が伝統と引き継いでいるという。

土壌は、粘土質と石灰石が混ざった地質になっているようで、この石灰質が、aromatic and tannic finesseを出しているらしい。

一般的には、この地方のワインは癖が強いようで、日本での人気も知名度もボルドー、ブルゴーニュ等と比較するとかなり落ちる?が、それも個性ということか・・・。

シャトーヌフ・デュ・パプといえば、南北14キロ、東西8キロのぶどう生産地で、真ん中の部分が高さ100mほど隆起した丘となっている。氷河期の頃、氷河によって運ばれたというラグビーボールを少し小さくしたような石がごろごろしている畑が有名だが、このような畑は一部で丘の上のほうでは一面びっしりというわけではないらしい。

で、飲んだ感想をいうの忘れてた。最初飲んだときは結構硬い感じがして、ちょっと飲みにくい感じがしたけど、ちょっと空気にさらしたら、結構濃厚な味になって、かなりおいしく飲めた。でもまた初心者なので、アロマとかブーケとかもっと勉強しないといけないなあ。今日一日で全部飲み干していないので、明日も研究だー。


ふー疲れた。

<参考文献>
http://www.charlesnealselections.com/wine/southernrhone/perrinpape.html
http://www.aurora.dti.ne.jp/~miyab/vineyard/france/rhone/cnp.html
http://www.exwine.com/sate_paris/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A6

一応、ここで買えるみたい

https://www.suicplus.com/shop/link/w06_001.html

2008年03月22日

amazon.co.jp ??