Vosne Romanee 1er Cru Clos des Reas (Domaine Michel Gros 2003)
通信販売で、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村のワインを一本購入した。
ミシェル・グロさんという人が作ったワインです。
場所の確認からすると、ブルゴーニュ地方というのは、フランスのちょっと真ん中より東にあります。このブルゴーニュはいくつかの地区に分かれていますが、ヴォーヌ・ロマネ村は、コート・ド・ニュイ(Cote de Nuits)にある村だそうです。このヴォーヌ・ロマネ村、あのロマネ・コンティもここで作られています。
(左図−フランス、 右図−ブルゴーニュ地方)
ヴォーヌ・ロマネ村は、この地図のNo.9の村ですが、そもそもこのブルゴーニュ地方は、ブドウ畑が東向きのなだらかな斜面に帯状に続き、200メートル近い高低差があるそうです。
(地図−コート・ド・ニュイ(Cote de Nuits))
この標高に関しては、低すぎると栄養分がたまりすぎ、良質の葡萄が育てにくい。しかし、高すぎると気温が低くなりすぎる為、だめだとか・・・。
なんで、そんなとこで葡萄そだてているんだか・・・・まあ、複雑に要素が絡み合っているそうで、なんとまあ贅沢な葡萄でしょうか。
ブルゴーニュでは、ピノ・ノワールという葡萄種が中心になります。この葡萄、フルーティーなのですが、土壌の条件で味が大きく変わるという贅沢葡萄だとか。
複雑な地質や作業の細分化から、ここのワインは他国のピノ・ノワール種のワインに比べて、ヴィンテージ差も大きく、その不安定な品質は悩みの種で、偉大な畑を持ちながら、それに見合うワインを生み出せない生産者も多いといいます。
DRC(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)社は、常に最高品質を保ってきたことで、この名を不動なものにしたらしい。すごいですね、ロマネ・コンティ
フランスのワイン銘醸地の双璧であるボルドーとブルゴーニュにおいて、ヴォーヌ・ロマネ村は、ボルドーのポイヤック村(そのうち、ここのワインも買ってみよ)に喩えられるそうです。まだ、ボイヤック村について勉強してませんが・・・・。このヴォーヌ・ロマネ村には、約105haあり、14の一級畑(Premier Cru)と8の特級畑(Grand Cru)がありまーす。
ヴォーヌ・ロマネ村の中で、今回買ったワインが作られている一級畑(Premier Cru)クロ・デ・レアは、一番東の方で国道74号線に近く、標高も250m以下の比較的低い立地にあるので、一見立地だけで見れば厳しい場所ということになりますが、そこは作り手のミシェル・グロの手によりうまく仕上げられているということになるのでしょうね。
そもそも、このブルゴーニュ地方は、小規模な単位でワインが作られていることが、ボルドーと比較したときの特徴だそうで、フランス革命後、国家に没収された土地が農民に分割して与えられ(ボルドーでは貴族が買い戻した)、その後親子兄弟で畑を相続していくうちに更に細分化が進んだようです。
出荷まで一貫して行う生産者(Domaine)もいる一方、栽培・醸造だけで瓶詰めは行っていない生産者も多いそうです。この場合、ネゴシアン(Negociant)と呼ばれるワイン商人が樽のまま買い付けて、同じ畑の他のワインとブレンドして出荷するそうです。
逆に、細分化されたブルゴーニュにおいて、ひとつの畑をすべて所有するケースを、モノポールと呼び、作り手の個性が色濃くでるのが特徴だとか。
うんちくも疲れるので、続きは飲んだときに・・・・。