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2008年04月20日

Chateau Lynch Bages 2004

前回が途中で切れたけど、気にせず・・・・

最近飲んだ中で、これおいしかったので、ちょっと調べてみた。

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このシャトー ランシュ バージュ、2004年だけなぜか、エノテカで他の店より安く売っていてお買い得感ありありだったので、かってしまった。

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このワインは、ボルドー地方、メドック地区、ポイヤック村というのが住所になる。

メドック地区は、一級シャトーが連ねていて、エリート集団。このシャトーは一級から五級まで、格付けされていて、勿論一級が一番良いわけです。

このシャトーは格付け五級とされていますが、今日では第二級同等の評価を受け「スーパーセカンド」といわれています。別名 ”5級のラトゥール”とも。この「スーパーセカンド」とは、1855年の格付けが現在では矛盾する要素を持つため、格付け一級以外の多くのシャトーの中で、特に傑出した品質を持つと認識されている銘柄をさしていうようになったそうです。

このボイヤック村では、葡萄畑は大きく三つに分類されます。

1つめは、ポイヤック最南端のサンジュリアンとポイヤックの境界線の一帯で、3地域の中で最もジロンド川に近く、【ラトュール】等のシャトーがあるエリアです。

もう一つは、ポイヤック最北端の、サンテステフとポイヤック境界線の一帯で、海抜が高く、小高い丘を形成しています。ここには【ラフィット・ロートシルト】【ムートン・ロートシルト】といったシャトーがあります。
。5級シャトーのランシュ・バージュを頂点としてその周りに広がっている、通称“バージュの丘(プラトー・ド・バージュ)”と呼ばれるところです。

ちょうどこの地域は、ジロンド川によってもたらされた砂利が堆積している、非常に水はけの良い場所のようです。

英国風に発音すると「リンチ」となるLynchは、アイルランド系のもので、17世紀末にフランスへ渡り毛皮と羊毛の商売で成功したジョン・ランシュが、ボルドー市におけるランシュ家の始まりです。息子のジャン・バプティストはパリの商工会議所のメンバーで、革命後にボルドー市長も務めた人物で、このシャトーに「ランシュ」の名を残すことになったといいます。 

1934年に現所有者ジャン・ミッシェル・カーズの祖父であるジャン・シャルル・カーズがランシュ・バージュを買取り、以後三代に渡りカーズ家の管理となります。

昔は品質があまり安定してなかったということですが、現所有者のジャン・ミッシェル・カーズ氏が1974年にシャトーを受け継いだころから変化が現れます。

1980年にはステンレス・タンク25基を導入し、品質も安定、80年代の傑作を生み出します。ブドウは手摘みで完全に除梗。温度調整されたステンレスタンクの中で通常15〜17日かけて発酵。小さなフレンチオーク樽に入れられ、平均で12〜15ヶ月の熟成。新樽比率は1982年の25%から近年では60%まで増加している。瓶詰め前に卵白にて清澄、濾過処理を軽く一度だけ行う。←この辺ただのコピペ
 カベルネ・ソーヴィニオン73%、メルロー15%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド2%。畑面積90ha、平均樹齢35年、平均産出量45hl/ha、平均年間総生産2万5千ケース。←ここもただのコピペ

このワイン、セカンド・ラベルもあるんですね。
■オー・バージュ・アヴルー Ch. Haut-Bages Averous
 1976年から造りはじめたセカンド・ラベル。このセカンドは、もともと独立したぶどう園をランシュ・バージュが買取り、この畑のブドウとランシュ・バージュの若い樹からのブドウをブレンドしたものだった。通常収穫の20〜30%がこのセカンドにまわされる。平均年間総生産1万ケース。


Lynch Bagesのプレゼンテーション資料ファイルをダウンロード

【参考】
http://www.lynchbages.com/
http://www.old-vintage.com/chateau/15/1502_intro.html
http://www.fuchu.or.jp/~class30/html/producers/wine_producers_lynchbages.html

2008年04月06日

[2003] DRC Grands Echezeaux

昨日、赤坂サカスにいってきました。晩御飯でも食べに行こうかとふらふら、歩いてたら、

な!

な!

なんと!!


渡辺 美里のライブをTBSの本社前でやってました。無料で見れたので、とってもラッキーでした。既に終わっていてアンコールがかかっているところでした。

最初遠くから歩いてると、なんかうるさいいなあーーー近所迷惑じゃねーーーーかー、とか言ってたんですが・・・・。

ち!! ”My Revolution”聞きたかったぜ!!まあ、今の人はあまり知らないでしょうが、私は好きです。

おっと、本題は、ワインでした。

晩御飯をたべに、赤坂サカスのCote de Rouge (コート・ド・ルージュ)にいってきました。これ、「マキシム・ド・パリ」の新業態の一つだそうで、となりのいつもこんでいるパン屋とのコラボでも評判らしい。

マキシム・ド・パリは、今年創業41周年を迎えて、3つの新しい業態をはじめたらしい。それが、パン屋とワインバーと、カジュアルフレンチらしいです。

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41年前と違って、フレンチも競合が激しくなったから、いろいろ広げてみようという話か、経営者が世代交代して方針が変わったか、若いシェフの活躍の場を作るためか・・・とにかく、がんばってくださいね。
 
 
しかし、この”Vieille Vigne MAXIM’S de Paris”って、カジュアルさをアピールしたいのか、高級感を出したいのか・・・・だって、”Vieille Vigne”って、古酒の意味で、高級感をイメージするけど、当のフレンチはビストロで、マキシム・ド・パリの若いシェフが新しい感覚で・・・・って、微妙って思うのは私だけーー?

で、本題は、次に

2008年03月28日

Vosne Romanee 1er Cru Clos des Reas (Domaine Michel Gros 2003)

通信販売で、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村のワインを一本購入した。

ミシェル・グロさんという人が作ったワインです。

場所の確認からすると、ブルゴーニュ地方というのは、フランスのちょっと真ん中より東にあります。このブルゴーニュはいくつかの地区に分かれていますが、ヴォーヌ・ロマネ村は、コート・ド・ニュイ(Cote de Nuits)にある村だそうです。このヴォーヌ・ロマネ村、あのロマネ・コンティもここで作られています。


(左図−フランス、  右図−ブルゴーニュ地方)
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ヴォーヌ・ロマネ村は、この地図のNo.9の村ですが、そもそもこのブルゴーニュ地方は、ブドウ畑が東向きのなだらかな斜面に帯状に続き、200メートル近い高低差があるそうです。

(地図−コート・ド・ニュイ(Cote de Nuits))

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この標高に関しては、低すぎると栄養分がたまりすぎ、良質の葡萄が育てにくい。しかし、高すぎると気温が低くなりすぎる為、だめだとか・・・。

なんで、そんなとこで葡萄そだてているんだか・・・・まあ、複雑に要素が絡み合っているそうで、なんとまあ贅沢な葡萄でしょうか。


ブルゴーニュでは、ピノ・ノワールという葡萄種が中心になります。この葡萄、フルーティーなのですが、土壌の条件で味が大きく変わるという贅沢葡萄だとか。

複雑な地質や作業の細分化から、ここのワインは他国のピノ・ノワール種のワインに比べて、ヴィンテージ差も大きく、その不安定な品質は悩みの種で、偉大な畑を持ちながら、それに見合うワインを生み出せない生産者も多いといいます。

DRC(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ)社は、常に最高品質を保ってきたことで、この名を不動なものにしたらしい。すごいですね、ロマネ・コンティ

フランスのワイン銘醸地の双璧であるボルドーとブルゴーニュにおいて、ヴォーヌ・ロマネ村は、ボルドーのポイヤック村(そのうち、ここのワインも買ってみよ)に喩えられるそうです。まだ、ボイヤック村について勉強してませんが・・・・。このヴォーヌ・ロマネ村には、約105haあり、14の一級畑(Premier Cru)と8の特級畑(Grand Cru)がありまーす。

ヴォーヌ・ロマネ村の中で、今回買ったワインが作られている一級畑(Premier Cru)クロ・デ・レアは、一番東の方で国道74号線に近く、標高も250m以下の比較的低い立地にあるので、一見立地だけで見れば厳しい場所ということになりますが、そこは作り手のミシェル・グロの手によりうまく仕上げられているということになるのでしょうね。


そもそも、このブルゴーニュ地方は、小規模な単位でワインが作られていることが、ボルドーと比較したときの特徴だそうで、フランス革命後、国家に没収された土地が農民に分割して与えられ(ボルドーでは貴族が買い戻した)、その後親子兄弟で畑を相続していくうちに更に細分化が進んだようです。

出荷まで一貫して行う生産者(Domaine)もいる一方、栽培・醸造だけで瓶詰めは行っていない生産者も多いそうです。この場合、ネゴシアン(Negociant)と呼ばれるワイン商人が樽のまま買い付けて、同じ畑の他のワインとブレンドして出荷するそうです。

逆に、細分化されたブルゴーニュにおいて、ひとつの畑をすべて所有するケースを、モノポールと呼び、作り手の個性が色濃くでるのが特徴だとか。

うんちくも疲れるので、続きは飲んだときに・・・・。


2008年03月23日

Domaine Roger Perrin Chateauneuf-Du-Pape(2004)

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今日は、以前友人にもらったワインをあけた。フランスワインで、産地は南フランスのコート デュ ローヌ地方、シャトーヌフ デユ パプ。

昔、学生の時にマルセイユで生牡蠣を食べた後、プロバンス地方のワイン畑を見ようと思って小一時間ほど電車に乗って、ぶらぶらしたのが、今思えば、このコート デュ ローヌ辺りだったように記憶している。

あの時は、ガイド本も何もなくぶらぶら2時間ほど歩いて帰ってきた。覚えているのは、まぶしいばかりの太陽の光くらいで、後は一面緑の(葡萄畑だったかどうか覚えていないけど・・・)畑だった。

当時、プロバンス地方という名前が一種のブームになっていたのだろうか、この辺りをぶらぶら散策した。今でも記憶にかすかに残っているのは、やはりそれなりのエリアなのだろう。

シャトーヌフ デユ パプは1300年くらいから、ワインつくりをはじめたらしい。

ちょっとこの村について調べてみた。

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[所在] シャトーヌフ・デュ・パプ村 Chateauneuf-du-Pape
[面積] 約3,300ha
[有名な造り手]
シャトー・ド・ボーカステル(70ha)、
ル・ヴュー・ドンジョン(13.21ha)、
シャトー・ラヤス(15ha)、
レ・カイユ(アンドレ・ブリュネル)(23.37ha)、
シャプティエ(30ha)、
ドメーヌ・クロ・デュ・カイユ(7.11ha)、
シャトー・ラ・ネルト(90ha)、
[特徴]
フランスで最も早くAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ-生産地のこと、地区名だったり、村名だったり、畑名だったり、有名なやつほど限定的)に制定されたワインの一つ(1936年5月15日)。名前の由来は当時の教皇ヨハネス22世がこの地に別荘をつくったことによる。当時ローマ教皇庁は近くのアヴィニョンに置かれていた。シャトーヌフ・デュ・パプの直訳は教皇(パプ)の新しい(ヌフ)館(シャトー)。

一つのアペラシオンで13品種のセパージュ(ぶどう品種)が認められているらしいが、この地方のワインはこれを混ぜてワインを作る(混醸)らしく、ソムリエ泣かせという話である。

この地域の考え方として、単一品種から複雑なワインを造るのが難しいと考えられているらしい。複数の品種から、より複雑でバランスの取れたワインが生まれると考え、多品種を栽培し、また品種の割合は数世紀にわたるワイン造りの経験によって自然に淘汰され、決まってきたこということで、気の長〜くなる話ですね。

この作り手のWebによると、葡萄の平均樹齢は60歳で、85%が樹齢20歳以上、100歳というものも現役で健在という。作り手のDomaine Roger PERRINは、家族経営の会社で、現在はロジェ・ペラン氏の息子リュック・ペラン夫婦が伝統と引き継いでいるという。

土壌は、粘土質と石灰石が混ざった地質になっているようで、この石灰質が、aromatic and tannic finesseを出しているらしい。

一般的には、この地方のワインは癖が強いようで、日本での人気も知名度もボルドー、ブルゴーニュ等と比較するとかなり落ちる?が、それも個性ということか・・・。

シャトーヌフ・デュ・パプといえば、南北14キロ、東西8キロのぶどう生産地で、真ん中の部分が高さ100mほど隆起した丘となっている。氷河期の頃、氷河によって運ばれたというラグビーボールを少し小さくしたような石がごろごろしている畑が有名だが、このような畑は一部で丘の上のほうでは一面びっしりというわけではないらしい。

で、飲んだ感想をいうの忘れてた。最初飲んだときは結構硬い感じがして、ちょっと飲みにくい感じがしたけど、ちょっと空気にさらしたら、結構濃厚な味になって、かなりおいしく飲めた。でもまた初心者なので、アロマとかブーケとかもっと勉強しないといけないなあ。今日一日で全部飲み干していないので、明日も研究だー。


ふー疲れた。

<参考文献>
http://www.charlesnealselections.com/wine/southernrhone/perrinpape.html
http://www.aurora.dti.ne.jp/~miyab/vineyard/france/rhone/cnp.html
http://www.exwine.com/sate_paris/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A6

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